タイで海外出張時に知っておくべきこと

仕事柄タイにいくことが結構あるので、タイの文化や経済についてわかっている範囲で書きたいと思います。タイに出張に行く方や、タイでビジネスされる方に微力ながら貢献できればサイコーです。

タイの基礎情報

  • 首都はバンコク。アユタヤやシーラチャー、プラチンブリなど各種工業団地がバンコクから車で1〜3時間の距離にある。
  • 人口:6900万人 バンコクの人口は900万人
  • 宗教:人口の95%が仏教徒
  • 言語:タイ語
  • 前国王はプミポン国王で絶大な信頼があった。現国王は息子のワチラロンコン国王。
  • 日系企業数:1748社(2017年)
  • 在留邦人:7万人
  • ローカル企業数は約50万社?
  • 大手通信会社:AIS、True、DTAC
  • 通信環境:4Gが都心部以外にもどこでも利用できるようになっており、スマホが快適に利用できる。もちろんテザリングでPCで業務するのも快適。むしろオフィスの回線の方が従業員の数に対して細いなども多く、遅い場合もある。

携帯(SIMカード)やインターネットの利用について

先に書いた通りタイでは全域で4G・LTE通信ができるようになっており、どこでも高速インターネットが利用できます。バンコク市内はもちろんですが、工業団地への車移動の最中や、工業団地でも快適に高速通信が利用できます。そのため、長めの移動中でもスマホのテザリングで快適に仕事ができます。

現地で利用できるSIMカードはAISかTrueのプリペイドSIMカードを空港で購入するか、購入してあるSIMカードのTop Upをコンビニで行って利用しています。

スワンナプーム空港では、バゲージ受取のコンベア近くにもSIM販売ブースがありますし、到着ロビーにも各社のSIM販売カウンターがあります。ここで200THB〜300THB(約700円〜1000円)ほどで3〜7日間利用できる2GBまでの通信料のSIMが購入できます。

また、一度これらのSIMを購入しておけば空港内のFamilyMartなどで「Top up 100バーツ Please」で残高を足すことができるので、すぐに利用を始めることができます。

なお、Top up後の通信パッケージ購入は5日間2GBのパッケージが99THBで購入できます。購入方法は電話アプリで「7777029#」をダイヤルすると簡単に購入できますので、複数回タイに行かれる方はこちらを利用するのがお薦めです。

私が参照したのはこちらのサイト。コンパクトにまとまっていてわかりやすい。

Amazonで事前にAISのSIMを買っておくこともできるようです。

また、先日手に入れたAIRSIMももちろんタイでも利用できるので、こちらを利用するとより安価に高速通信が利用できます。まだタイではAIRSIM利用していないので、今度使ってみたら利用感アップデートしますね。

お金・支払い

タイでの現金の用意は私はTravelexや空港の両替などは利用しません。いつもイミグレを通ったあとのATMがあるので、こちらでクレジットカードでキャッシングを利用しています。手数料はかかるのですが、こちらの方がレートがかなりいいため、いつもこれです。

また、各種支払についてはバンコクはキャッシュレス化の普及はまだいまいちです。クレジットカード自体は使える場所は増えてきていますが、まだまだ飲食店などでクレジットカードが使えないところもままあります。VISAは使えるところが多いですが、JCBやAmerican Expressはまだまだ利用できないところが多いです。そのため、タイについた際には現金をしっかり用意しておくことをおすすめします。

非接触ICカードは後述の交通系のカードのRabbitカードや、その他Wechat Payなどが徐々に普及してきていますが、どこでも使えるようになるにはまだもう少しかかりそうです。

次は食についてです。タイは日本人も10万人近くいることもあり、日系の飲食店も非常に多いです。また、タイ料理は日本人の味覚にあうものも多く、タイカレーやパッタイ、ソムタムなどなど結構長く滞在していても食事で不満がでることは少ないように感じています。特におすすめなのはタイ風中華や、外国人向けのタイ料理屋などはとても美味しいのでおすすめです。いくつかよくいくお店を紹介します。

  • スターバックス:ツナサンド or たまごサンドとコーヒーが美味しくて、よく朝食はスターバックスで食べています。値段はあわせて200THB(約700円)ほど。
  • ココイチ:タイにあるモールにたくさん出店しているココイチさん。味は十分日本のココイチに近い味を実現していて、よく食べに行っています。
  • Baan Thai Suk 16:ソイ16にあるめちゃくちゃ美味しいタイ料理屋さんなんですが、ロケーションの関係でいつもガラガラです。屋外のテーブルなので、多少厚いのと蚊が多いのが難ですが、味は抜群なのでおすすめです。
  • Kinaree restaurant:パッタイが美味しい。
  • Somboon Seafood:おいしいプーパッポンカリー(チリクラブ)を食べるならここ。(ただ、シンガポールのチリクラブのが断然おいしいと思う。)
  • 養生堂:タイ風中華。普通の中華よりもちょっとピリ辛が多い中華。ほんと美味しい。

他にもまだまだ美味しいお店はかなりたくさんあるんですが、取り急ぎいくつかご紹介してみました。また開拓したら紹介していきますね。

タイの文化や一般的な考え方について

私もまだ学んでいる途中ですが、明らかに日本と違うところを中心に書いてみます。

まず、タイにはサバイサバイ、マイペンライという言葉や文化があります。わかりやすいのは沖縄で言う「なんくるないさ」の考え方に近いと思うんですが、何事も、失敗しても、どうなっても、「大丈夫」という考え方。

物事を深刻に考えたり、先を見通して悲観的になったり、失敗して大きく落ち込んだりというのがあまり考えとしてない文化みたいなんです。日本ではやたら失敗を心配したり、反省したり、後悔したり、思い悩んだりすることがありますが、タイではそれがありません。

なので、タイの人々を見ているとすごくハッピーそうなんですよね。何かに取り組む時も不安が少なく、淡々とやっている印象があります。

ただ、反面、先のことまで見通してアクションを設定したり、リクスを想定して物事を進めるなどのところは弱い感じがします。これももちろん個人差があるところだと思いますが、全体感としてはこういった感じのようです。

なので、ビジネスをする際にはこのあたりを考慮して、日本人が積極的に関わって、先を見通してアクション設定をアドバイスするとか、細かく管理するなどの努力をされていらっしゃる方が多いようですね。

ただし、注意点しなければならないのは、タイでは人前で叱責したり、ガミガミ言うのはNG。そのため、日本人に接しているのと同じようにやっているとタイ人は働きづらい、居心地が悪いと考えてやめていってしまうようです。なので、注意などをする場合はプライベートな空間で、どのように改善するとよいかをポジティブに伝えるべきのようです。

気候などの環境について

皆さんも想像されるようにタイは圧倒的に南国です。雨季はありますが基本的には年中30度以上の気温、スコールなどもある熱帯気候です。

また、その環境もあって、屋内は冷房が常時ガンガンに効いています。ほどよく調節のされた冷暖房になれている日本人には非常にキツイ環境なのですが、これはもう変えようがありません。他の東南アジアの国についても基本的には同じなので、南国に行くと言っても必ずパーカーなどの防寒着は携帯しておくのが望ましいです。楽しい旅行や長い出張などで体調を壊さないように、ぜひ対策して下さい。

交通(タクシー)について

タイは移動は基本的にタクシー、バイクタクシー、電車の文化で、気温の高さもあり皆歩きたがりません。まあ、いつも気温が30度以上あるので、理解できますよね。10分、20分あるくと正直私も汗だくです。(タイの人たちは慣れているのか、なかなか汗かかないみたいですが。)

タクシーやバイタクに関しては路上で止まっているタクシーや、道路脇で手を上げれば止めて乗れます。料金も日本に比べると非常に安価で10分ほどの道のりであれば500円程度ですみます。(バンコク市内から空港などは30分程度なので300〜400バーツほど、1000〜1500円ほどかかる場合もあります。)

また、最近は配車サービスも普及し始めていますので、Grab(東南アジアで展開しているタクシー配車サービス)やUberも利用できます。Grabは通常のタクシーでGrabに対応しているタクシーの配車サービスで、Uberは個人のタクシーの配車サービスです。そのため、Grabの方が安価なので、私はGrabを利用することが最近は多くなっています。

ちなみに、タイでもメーターで乗った分の料金を支払うのが、徐々に一般的になって来てはいますが、日本人や観光客とわかる人には、まだまだ指値で料金交渉してくるドライバーが少なくありません。支払も現金での支払を求められることがほとんどです。しかもお釣りをほとんど持っていない場合もままある。

そのため、GrabやUberを利用すると、支払も登録してあるクレジットカードで済んでしまうため、出張などの場合はこれらのサービスを利用すると精算が非常に簡単になるので楽です。(レシート持ってないとか、おつりの現金もっていないとか言うドライバーもあるあるなので、これらの手間を避ける意味でもGrabがお薦めです。)

交通(電車)と交通ICカードについて

タクシー以外にもバンコクを中心に地上電車や地下鉄が発達しています。これらはBTSとMRTと呼ばれるもので、現金のほかrabbitカードなどの交通系ICカードでも乗り降りの支払ができますのでぜひご活用下さい。BTSとMRTの交通網もかなり整ってきていますので、旅行で行くところに関しては基本的にどこでもこれらの交通機関で行くことができます。

マックやスタバ、バーガーキングなどでもこちらのrabbitカードで支払いできるので便利です。

以上、一旦ここまでの内容をまとめてみました。また、その他有益な情報があれば随時更新していきますね。

Happy Thailand!

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